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都内ではたらくアナリスト

週刊東洋経済の記事が興味深かった

週刊東洋経済2017年4月1日号が興味深かったので読んだ感想を書く。

元々、アニメは話題になっているものですら見ようとしたことがなく放送後にまとめサイトでコメントチェックしたりする程度だった。 今はエンタメ要素の強い会社に転職したのもあって、エンタメ要素の勉強のためにアニメ鑑賞を始めた。

君の名は。の中の人の話とか米国発のアニメ配信サイトの話が勉強になったので備忘録としてまとめておく。

1.「君の名は。」制作会社代表の川口典孝氏

君の名は。」の新海誠監督は有名だけどその制作会社であるコミックス・フィルム・ウェーブという会社については初めて知った。

この制作会社の代表である川口典孝氏は伊藤忠のコンテンツ事業部出身で、そこで新海氏に惚れ込んでデビュー作である「ほしのこえ」のときからDVD制作販売に携わっていたとのこと。

秒速5センチメートル』を公開する時点で、川口氏は「新海作品を世界に飛び立たせる」と決意。 金融機関等から1億4000万円を個人名義で借り入れて前身企業のMBO(マネジメントバイアウト)を行い、コミックスを立ち上げた。高級の商社マンを捨てての賭けだ。 出典:週刊東洋経済2017年4月1日号

伊藤忠はアニメ事業を撤退したのでその後は川口氏が引き継いで制作を引っ張っていた的な記事がどっかに書かれてた気がするけど、その熱意には尊敬しか向けられない。
「面白いものは売れる」というシンプルな真理をこうも純粋に追いかけられる人が(アニメ業界問わず)重要人物となるのだろうな、と。
ネットで川口氏の記事を幾つか読んだけどきっといい人なんだろうな。

news.yahoo.co.jp

ポストジブリって表現が記事の中でされていたけど、制作販売を自社で行えるようにアニメ制作環境を整えたいという川口氏の信念は応援したくなる。
ヒットが出せないと人件費で売上の殆どが持って行かれてしまうというのは競争が激しいスマホゲーム業界でも一緒で、演出効果にCG技術使ったりイヤホンで聞いても耐えられるレベルのゲームサウンド用意したりヒットしてないゲームタイトルでもかなり費用がかかってる。(ゲーム業界に転職して初めて知った)
アニメ業界も需要が上がる一方で、求められるクオリティも引き上げられるので制作の一部を中国などのコストが低い委託会社に頼んでいる会社が多いと聞く。
その中でコミックス・フィルム・ウェーブは数少ない自社制作会社としてアニメ業界を牽引していってほしいと強く思う。

2.米国発の配信サイト「クランチロール

クランチロールとは米国発のアニメ動画の配信サイトで、日本で放送されたアニメがほぼ同時に放送されるという上陸の速さで海外アニメ界への普及に一役を買っている会社だ。
2017年2月時点で100万人の会員数を突破しているとのこと。

米国発のクランチロールはクン・ガオ氏らカリフォルニア大学バークレー校の学生が立ち上げたアニメ動画の配信サイトだ。 2014年に通信大手のAT&Tとメディア投資のチャーニンググループで作る合弁会社の参加に入り、潤沢な資金を活かして日本の アニメに猛烈に投資している。 出典:週刊東洋経済2017年4月1日号

forbesjapan.com

事業モデルとして面白かったのは各国のユーザーがどんな作品を好むかをデータを元にアニメ製作委員会への出資額を判断しているというところだ。 アニメ業界に徹したNetFlixといったところだろうか。

作品のカテゴリーやスタジオごとに視聴実績を定量化でき、これが制作委員会への出資判断に役立つ。 定性的には原作や監督、制作スタッフの知名度や実績を元にこれから人気になるかを予測している。出典:週刊東洋経済2017年4月1日号

職場の先輩から勧めてもらった「誰がこれからのアニメを作るのか」という本でもクランチロールについて取り上げられていた。

動画配信だけでなく、リアルイベントにも結びつけたクランチロール・エキスポという祭典を行う予定。 日本のアニメや漫画をメインにイベントを行うことで物販と結びつけるところがコミケと似ている。

本書で知ったけどAmazonクランチロールに対抗して日本アニメ専用のチャンネル作って時差なし配信を実現するAmazon Strikeというサービスを2017年1月からローンチしたとのこと。
去年、Amazonノイタミナが提携発表してたので別途契約が必要とは言え、これでノイタミナ作品が世の中に展開されるのであれば応援したい。
ちなみにクランチロールは毎月6.99$でAmazon Strikeは2$安くて4.99$とのこと。


クランチロールという会社を調べてみたら会員ユーザーに対して次に見そうなおすすめアニメをグラフィカルに表示する機能が最近追加された様子。
バイスごとにおすすめアニメを勧めてくるところが特徴的。
アカウントとデバイス紐付けたらユーザーのライフサイクルがより具体化されるからこういうデータも活用するのは良いなあ。

www.ign.com

クランチロールのサイトに行ってどんな日本のアニメが海外で配信されてるのかをチェックしたらReLifeとかかなり最近の作品まで見れるようになってて驚いた。